しかし、最近はこの感覚にも変化が起きている。会社はあくまで仕事をする場に過ぎず、仕事中は人間関係をうまくこなしつつも昼休みや退社後はプライベートに干渉しない、という感じだ。昔は上司に飲み会に誘われて若者が否定的、という構図をよく見てきたが最近ではプライベートを守りたい価値観の人が上司に持ち上がったことで、飲み会自体減っているところもあるだろう。パワハラに抵触するのが怖くて、下手に部下に干渉することを恐れる人も増加した。

だが彼らは社外や家庭外で、自分と気の合うコミュニティを持っている。リアルでは一人で過ごすのが好きな人も、インターネット上でワイワイ楽しんで過ごす人は少なくないと感じる。

この一人好きが増えたという調査を見て感じたのは、「人生が楽しくなった」ということだ。娯楽が少なく、一人で過ごしても楽しくなかった時代に比べれば、今は一人でも無限大に楽しめる娯楽で溢れている。筆者も日中は事務所を借りて一人で過ごしているが、仕事や学ぶことが多くて大変忙しく、このまま一生飽きない遊園地にいるような感覚である。1993年にタイムスリップしても本があるので一人で楽しめる自信はあるが、それでも現代の方が楽しい娯楽に溢れているのは間違いない。

 

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