外部の圧力などが無く、監督が自由にキャスティングできるのが、ネットフリックスの強みのように思います。

また、製作費も地上波に比べ多くかけられると聞いています。地上波が1本3000万円のところ、その数倍の余裕があるそうです。出演者へのギャラだけではなく、細かい描写にふんだんに資金投入できるのは、作品のクオリティを高めるのに役立ちます。

更に今回のドラマの元ネタは大手不動産会社が地面師に引っかかった詐欺事件です。

地上波のスポンサーとして誰もが知っている有名企業ですから、その会社の黒歴史をドラマ化しても地上波では恐らく放映することはできません。

つまりこの作品はネットフリックスというプラットフォームがあってこそ生み出されることができたコンテンツということができます。

ストーリーに関してはネタバレになるので詳しく書きませんが、リリーフランキーさんの最期のシーン、山本耕史さんの最期のシーン、そしてドラマの最後の壮絶な格闘シーンを見るだけでもこのドラマを観る価値があると思います。

社会派バイオレンス系なのに、不謹慎ながらなぜかユーモアのセンスを感じてしまうのです。