PRESIDENT Onlineに『「愛子天皇」は選択肢に入っていない…「旧宮家男子を養子に」という政府の皇族確保策が妙案である理由「男系派vs女系派」が火花を散らす皇位継承問題の終着点』という記事を書いたら、ヤフコメでは避難囂々であった。
予想されたことなのだが、少しは真っ当な反論が見いだせるかと思ったが、まったく皆無に等しい。
私はそれがありえないときちんと法律的に説明しているのだが、それに対する反論でなく、気に入らないとか、「愛子さまは素晴らしい」とか「秋篠宮家家は気に食わん」ということだけでお話にならないのである。
もっとも、この記事の主眼は、愛子天皇はそもそもありえないという前提で、愛子さまなどが結婚してからも皇族として残留できるようにする、皇族が旧宮家から養子を取れるようにするという二案で各党がまとまる合意ができそうだということを書いたものなのだが、そっちのほうには関心が向かないようだ。
だが、皆さん愛子天皇論のほうに関心があるようなので、記事に補足してその点についてだけ論じてみよう。
もともと男系の皇族関係者(皇族でなく臣籍降下していた者も例がある)が皇位を継承するのは、神武天皇以来というかどうかは別として知りうる限り例外はない。また、男子に限るということは、明治時代の皇室典範で決めてからの伝統だ。
男子に限ったのは、明治になって西洋にならって生前退位をやめたのでショートリリーフをやめたこととも関係する。