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MTで乗れた最後のレガシィB4、5代目(2009年)
さすがにもう大きすぎ!日本では最後の6代目(2014年)
MTで乗れた最後のレガシィB4、5代目(2009年)
さらなる大型化で国内仕様でも全幅は1,780mm、全長もついに4,730mm(ワゴンは4,775mm)と5ナンバー枠を完全に超えたレガシィB4。
こうなるとツーリングワゴンは完全に日本のスポーツワゴンとしてはサイズオーバー、国内販売はこの代限りとなって後継のレヴォーグが開発されますが、B4はプレミアムセダンとしてまだまだ健在。
ワゴンともどもエンジンは2.5リッターが下限となり、B4では2.5リッターSOHC自然吸気/同DOHCターボのEJ25を搭載、スポーツセダンらしくターボ版は6速MT車も設定されましたが、EJ25ターボが新世代のFA20ターボへ代わると、残念ながらMT車は廃止されます。
MTで乗りたいスポーツセダン派にはインプレッサWRX STI(3代目GVB)やWRX STI(VAB)があったとはいえ、レガシィB4をMTで乗れないのを寂しがる声は多く、この頃から日本市場におけるレガシィの存在意義が問われるようになりました。
さすがにもう大きすぎ!日本では最後の6代目(2014年)
主要市場の北米から要請されるまま、モデルチェンジのたび大型化したレガシィですが、2014年にモデルチェンジした6代目ではついに全長4,795mm×全幅1,840mmに達し、全長こそ100mm小さいものの、全幅はついにトヨタ クラウン(14代目S210系)を超えました。
日本では「全幅1,800mmを超えると駐車場などの制約がキツくなり、実用量販車として日常使いがしにくくなる」と言われており、この時点でツーリングワゴンはついにカタログ落ち、B4も10年チョイ前には5ナンバー枠の小さな高級セダンだった面影はありません。
スバルとしても国内向けセダンとしての需要は限定的と考えたようで、ラインナップは先代後期からEJ25の自然吸気版を置き換えた2.5リッター自然吸気エンジンFB25(175馬力)にCVTという組み合わせで、ベーシックグレードと「リミテッド」など装備充実版のみ。
3.6リッター6気筒エンジンはもちろん、スバリストが熱望するようなターボ車もMTもなく、サイズもパワーも高級スポーツセダンはWRX S4で十分…となれば、この代でレガシィB4の国内販売が終了、SUVワゴンのアウトバックしか残らなかったのも当然でしょう。
6代目レガシィB4が販売終了した2020年はもちろん、2023年現在でも水平対向エンジン+4WDを売りにせざるを得ず、環境性能や燃費性能で将来性が厳しいスバルの苦境は、レガシィから表面化したと言えるかもしれません。
ただ、「レガシィB4」のブランドはまだ健在で、2023年10月現在での中古車相場は約150〜250万円程度と、MTなしで趣味性に欠け、需要の少ない4ドアセダンとしては比較的高めで推移しています。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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