■そして、ついに父の暴走が始まる

 有罪判決を受けたスティーブンとケイティだが、逮捕の翌月、ケイティはファスコ夫妻との同居を条件に保釈された。続いてスティーブンも保釈されたが、彼は2018年4月11日にベネット君を連れ出し、その翌日に3つの州で4人の遺体が発見された。コネチカット州ニューミルフォードでケイティらが銃撃された直後、スティーブンの母親が息子が3人を殺したと通報。ケイティとの関係を引き裂かれたスティーブンが絶望し、無理心中を図ったことが明らかとなった。

【閲覧注意】18年ぶりに再会した父娘が禁断の愛を果て出産! 3つの殺人事件が1つにつながり… “禁じられた肉欲”の悲劇的末路=米
(画像=スティーブンとケイティ、スティーブンの母親、そしてケイティの養父母とともに 画像は、「The Daily Mail」より,『TOCANA』より 引用)

 事件前、裁判所はベネット君をスティーブンの母親に預ける決定を下していた。また、スティーブンがケイティやアリッサさんに近づくことを禁じたが、ベネット君や自分の母親を訪ねることまでは法的に制限しなかった。こうした裁判所の判断を「衝撃的な失敗」だったと非難するアリッサさんは次のように述べる。

「誰かが近親相姦の罪で起訴されたら、その人が自分の子どもに近づけないようにすべきです。それをしなかった裁判所は、スティーブンがどれだけ精神を病んでいるかを考えなかったのでしょう」