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離れ離れに暮らしていた父と娘が18年ぶりに再会――。本来なら感動的な出来事だが、悲劇を引き起こすこともある。英紙「The Daily Mail」などが報じて世界を震撼させた、世にもおぞましい父娘の愛憎劇について紹介しよう。
■3つの州で4人の遺体――ひとつにつながる事件
米ノースカロライナ州ナイトデールで2018年4月12日、生後7カ月の男児が遺体で見つかった。さらにコネチカット州ニューミルフォードで、銃殺されたケイティ・プレイドル(20)と彼女の養父、アンソニー・ファスコさん(56)の遺体が発見され、ニューヨーク州ドーヴァーでは、拳銃自殺を図ったとみられるスティーブン・ウォルター・プレイドル(42)の遺体が発見された。スティーブンとケイティは血のつながった父娘であり、男児は彼らの近親相姦によって生まれた子ども、ベネット・プレイドル君であることが判明した。
スティーブンが22歳のとき、妻のアリッサさん(当時17歳)が女児を出産し、その子はデニスと名付けられた。しかし、スティーブンがデニスに暴力を振るったため、アリッサさんは「幸せに生きてほしい」と願って、生後8カ月のデニスを養子に出した。デニスはケイティと改名されてファスコ夫妻に引き取られ、ニューヨーク市から約80マイル離れたドーヴァーにて、夫妻の実の娘と一緒に育てられた。
ケイティは、ドーヴァー高校卒業後、大学に通う予定だった。「芸術のない人生は、私にとって真の意味での人生ではありません」とブログにも書くほど芸術への関心が強く、デジタル広告の職に就くことを目指していた。そんな彼女がSNSを通して実の両親を発見したのは2016年1月のこと。彼女は大学進学を断念する代わりに、同年8月、バージニア州にある実の両親の家へと引っ越した。