コミッソー氏が提訴したのは、「成人サバイバー法」によって定められた申立て期限が終了する1日前だった。同法の下、出訴期間を超えた特定のセクハラ被害について、昨年11月24日から1年間の間、被害者が訴訟を起こすことが認められている。

gothamistによると、コミッソー氏はセクハラ行為に加えて、性別差別や報復を受けたと告発している。ニューヨーク州と当時知事室の特別法務顧問だったジュディス・モーグル氏も被告に名を連ねている。

裁判所に提出した文書では、クオモ氏の行政補佐官から降格され、副知事室で電話に出るという「屈辱的な任務」を割り当てられたとしているほか、仲間外れにされてキャリアの機会を与えられなかったとも述べているという。

成人サバイバー法の期限切れを前に、著名人が提訴されるケースが相次いでいる。今週は、ハードロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼズ」のフロントマン、アクセル・ローズやニューヨークのエリック・アダムス市長も、数十年前に性的暴行を受けたとする女性から訴えられた。

クオモ氏は先日、2025年のニューヨーク市長選で政界復帰を狙っている可能性が報じられたばかり。クオモ氏の弁護士はgothamistに対する声明で、コミッソー氏の訴えは「明白な現金獲得の試み」であり「失敗するだろう」と述べ、「法廷で会えることを楽しみにしている」と自信を示している。