土の健康を守れ!
アンソニー氏は「今回の私たちの努力は、土壌における地球規模の生物多様性を初めて現実的に推定したものであり、気候変動や環境破壊の危機に直面する中で、土壌を保護するための重要な指標となる」と述べています。
土壌は地球表面の最上層を覆っており、鉱物や有機物、水、ガスなどの混合物で構成されています。
地球上の食糧の95%は土壌で採取・栽培されており、私たちが生きていく上で、健康で肥沃な土壌は絶対に欠かせません。
にも関わらず、世界中の土壌は気候変動や環境汚染、森林破壊など、さまざまな圧力を受けており、着実に劣化や損失が進んでいます。
土壌の劣化はそこに住む生物多様性の喪失にもつながり、土の中の生命がいなくなることは、土が不健康になることを意味します。
例えば、ミミズや菌類は土の中の栄養を循環させ、肥沃な土壌や植物を育てるのに不可欠の存在です。
土壌の生物多様性を守ることは、そのまま地球の豊かさを守り、地上に暮らす人類や動物たちの暮らしを支えることになるでしょう。
参考文献
Two thirds of the world’s biodiversity lives in the soil
More than half of Earth’s species live in the soil, study finds
元論文
Enumerating soil biodiversity