後悔しないための注意点
契約をしたら最後、条件は変えられない。そのために物件を選ぶ際には、できるだけ細かい点を確認して、交渉時に提示することが大切になる。追加の鍵代、ブラインドの有無、設置家具(前のテナントが置いていったものや大家が用意したもの)の撤去代金、さらには、ハンディマンと呼ばれる、電気や水回りの設備など、ちょっとした修理を担当する便利屋さんの腕前など、点検すべきポイントは多岐にわたる。追加の鍵を頼んだら一つ100ドル取られた、市販のブラインドが窓にフィットせずに特注を余儀なくされた、といった想定外の出費を避けるために確認プロセスは慎重に進めたい。
保証人はどうする?
車や住宅ローンの審査で求められるクレジットスコアは、賃貸のテナント審査にも使用される。負債額や過去の返済履歴などから信用度を数値化したものだが、アメリカに来たばかりの者にはそんなものは存在しない。
一般的にクレジットヒストリーがない場合、アメリカ在住者で家賃の80倍の年収を得ている人物に保証人を頼むか、家賃保証会社に加入することになる。前者のシナリオは大半の移住者にとって考えにくい。家賃保証会社の手数料は1ヶ月~だという。こうした費用も初期費用として考えておかなければならない。
家賃交渉のポイント
家賃交渉にあたっては、初月の家賃を免除にするといった譲歩を引き出すか、家賃自体の値引きを要求してみるのもあり。あらかじめ一ヶ月無料を売り物にしている場合も多々ある。ただし、1年以上滞在する場合は、家賃交渉を選択するべきだという。というのも、賃料は契約更新ごとに値上げされるからだ。値上げ率は1年目の家賃がベースになるので、トータルでみると家賃自体を下げたほうが有利な場合がある。ちなみに値上げ率は3%〜8%が一般的だという。
ウェビナーでは、契約の流れや初期費用、必要な提出書類、支払い方法といった基本的な情報も解説している。ニューヨークでの賃貸を予定している方は、アーカイブを参考にしてほしい。