完璧にプライバシー確保
さて、500hエグゼクティブAWDの後席に座ってみる。目の前には48インチの大型ワイドディスプレイが車幅一杯に広がり、運転席とは壁で隔たれており、プライベート空間が作られている。その隔壁には小さな開閉式窓ガラスがあるものの、後席から開閉操作ができ、なおかつ瞬時にスモークガラスに偏光させる機能も備わり、ますますプライベート空間が際立つのだ。
この隔壁にある窓ガラスを閉めると前席の音がなくなる。例えばナビゲーションの案内音声が聞こえなくなるのだ。わずかに聞こえるのではなく、全く聞こえなくなる遮音性を持っていた。つまり、運転手の存在を消すことができる後席の居住空間というわけ。
ファーストクラス以上の空間という説明で、至れり尽くせりは言うまでもない。エグゼクティブに相応しい大型シートはフルリクライニングし、2mの身長でも隔壁に足が届かないように工夫もされている。もちろん冷蔵庫やテーブル、サンシェードも装備し、快適な移動空間になることは間違いない。リヤサスペンションだけがコンフォートになるモードまであるのだ。大型スクリーンではネット会議ができる仕様にもなっており、まさにエグゼクティブな仕様であり、言うまでもなく個人所有というより、社用車をメインとしたニーズに対応したモデルだ。