成功している人の中で、「資格があったから成功できた」と資格を成功要因に挙げる方は実に少数派です。なかには「税理士は顧問報酬の仕組みができているから成功できた」など、資格固有のビジネスモデルを理由にされる方もいますが、自分自身の営業努力、関係者の協力などがあって成功できたという人がほとんどです。
資格の解説書などに掲載されている士業の平均年収はあくまで目安であり、もしかしたら参考程度にもならないかもしれません。
たとえば、行政書士の平均年収なども数年に一度、行政書士会員に任意で取るデータの一部に過ぎませんので、実態は本当にわかりません。ひとつだけいえることは、「たしかな数字など存在しない」ということと、成功する人はそういった指針で自分のビジネスの方向性を決めたりしないということです。
私自身、23歳で独立起業しましたが、こうした資格の平均年収にはビクビクしていました。少しでも行政書士の年収を高く記載している本を探して安心する。こうした日々が続きました。しかし、結局のところそうした平均年収の記録を見たところで、自分の年収への影響がまったくないことに気づき、自分で行動することを始めたのです。
正しい営業努力をすれば月の売上が50万円になったり、100万円になったりするなどよい影響が自分自身に返ってきます。そして、何の努力もしなければ、資格図鑑にどれだけ高収入と記載されていても、自分の年収は増えないのです。
極論すれば、どのような資格でも高収入は実現できます。もちろん資格を取っただけでは叶わない夢ですが、取得後に正しい努力をすれば、年収1,000万円程度はどの資格でも可能です。
大切なのは、どの資格を選ぶかというよりもあなたが何をしたいのかです。
あなたが心からやりたいと思うことの延長線上に資格がないと、気持ちは長続きしません。ですから、資格図鑑の説明よりもあなた自身が何をやりたいのか、もう一度考えてみることが重要になります。