さて、次はクラッチレバーに移りましょう。握って重いのは、メンテナンスが必要ですが、縦方向も大事なんですよ! 新品のレバーとホルダーだと、かっちりしているものですが、金属どうしなのですり減ってしまい、ガタがでてしまうのです。上下のガタがあると、力が逃げてしまってクラッチを正確に操作できません。渡辺さんが言うには「ここがいい加減な人は、乗れてないことが多い」とのこと。

ガタがある場合は、すり減っているものなので交換しましょう。このあたりは、グリスアップなども含めてまた別記事で紹介します!!

実は、そこまで神経質にならなくていい項目

最近の公道を走るバイクは、昔とは事情が違ってきています。たとえば、プラグ。昔はプラグがきつね色にやけていなくては駄目、なんて言われていましたが、排ガス規制が進んだ昨今では白が普通の色。混合気が薄めなので、きつね色には焼けないんですよね。

さらに言うと、昨今プラグ自体とエンジンが進化したおかげで、プラグはほとんど交換しないものになってきています。少なくとも、セロー250のユーザーマニュアルには、プラグ点検のことは書かれていないのです。

エアクリーナもみてみましょう。まずはシートを外します。フェンダー裏の2本の8mmボルトを外すだけです。

後ろにシートを引っ張れば、シートを取り外せます。

エアクリーナはここ。2本の+ボルトでカバーを取り外し…

引き抜けばエアクリーナが出てきます。汚れている方が、表。やってはいけないのは、エアでこの手の乾式エアクリーナを吹いてしまうことです。ホコリを蛇腹の奥までつめてしまうコトになるのです。乾式のエアクリーナは、逆さにしてホコリをポンポンと落とすくらいしかできません。レーサーは、湿式なので洗うことができるのですが、セローの場合は交換が必須。このくらいの汚れなら、交換せずとも不調を招くことはないでしょう。