サウジアラビアは、18億ドル相当の驚異的なモバイルゲーム市場を誇り、中東および北アフリカ地域全体の45%という大きなシェアを占めている国だ。人口のほぼ3分の2(67%)がゲーマーだという。
今年7月3日~8月25日の期間にはサウジアラビアのリヤドでeスポーツの祭典「Esports World Cup」が行われ、eスポーツのさらなる盛り上がりが期待されている。
こうしたなか、シンガポール拠点のフィンテック企業PayerMaxは、リヤドに地域本部を設立し、サウジアラビアに進出した。今後、モバイルゲーム決済を強化していく意向を示している。
サウジアラビアでRHQライセンスを取得
2020年設立のPayerMaxは、80大陸以上で530種類以上の決済方法を備えたグローバル決済ソリューションを展開している。これまで東南アジア、南アジア、中東、ラテンアメリカなど、新興市場で現地の主流の決済方法をカバーしてきた。現在はUAE、バーレーン、クウェート、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシア、ブラジル、メキシコ、韓国、上海、香港に現地オフィスを構えている。先月、PayerMaxは地域本部プログラム(RHQ)に参加。プレスリリースによると、同社はサウジアラビアでRHQライセンスを取得したアジア初のフィンテック企業になったとしている。
サウジアラビアのゲーム開発者とゲーマーをサポート
PayerMaxは一般的な決済ソリューションのほか、ゲーム業界向けソリューションを提供している。アプリ内課金、ゲームウェブショップのトップアップ、マイクロインセンティブなど、さまざまな利用シーンに合わせたサービスを提供し、モバイルゲーム開発者とゲーマーの双方をサポートするというものだ。
PayerMaxの共同創設者であるWanghu氏は「当社の革新的な決済ソリューションは、ゲーム開発者が卓越したゲーム体験を生み出すことを可能にすると同時に、サウジアラビアのゲーマーにスムーズで安全な体験を保証します」と語る。
実際、PayerMaxは人気ゲームアプリ内イベント中に決済マーケティングキャンペーンをサポートし、開発者がイベント中に取引量と有料ユーザー数を2倍に増やし、特定の決済方法の利用を前年よりも増加させることに貢献。取引量は153%増加し、成功した注文数は180%増加したという。