約30年ぶりにコメの取引価格が高騰しています。昨年の猛暑による需給逼迫で在庫が不足したことやインバウンド需要増大が原因とみられています。

その結果、スーパーマーケットではコメの購入制限が始まりました。この需給逼迫は少なくとも新米が本格的に出回る9月まで続く見込みだそうです。

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農水省は「全国的に見れば在庫はひっ迫している状況ではないので安心してほしい」とアナウンスしています。

今回は天候不順や日本食の需要が高まったことが原因によるもののようですが、精米して1ヶ月強で商品棚から撤去してしまうスーパーの商習慣も影響しているという指摘もあります。

ただし慢性的に供給が不安定になっています。コメの供給が慢性的に不安定なってしまうのは農協と農水省に根本的な原因があります。こんな時ですら穀物への輸入関税を下げる気はないようです。