こんにちは、医師&医療経済ジャーナリストの森田です。

先日、武見敬三厚生労働大臣がこんな驚愕の発言をしたのをご存知でしょうか?

「普通の風邪(旧型コロナ含む)を5類感染症に格上げする」

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旧来の風邪を「5類感染症」に格上げへ 武見厚労相が明言

普通の風邪を5類感染症に?って言われても何のことやらさっぱりわかりませんよね。

一体これにはどういう意味がああるのでしょうか?

実はこの方針には、

この国の公衆衛生と保険行政がいかに狂っているか いかに世界からずれているか

が如実に現れているのです。

今回はこれについて解説しようと思います。

y-studio/iStock

5類感染症とは?

さて、5類感染症とは何でしょうか。

感染症はざっとこんな感じで分類されています。

出典:日経新聞

最も危険な感染症が1類。エボラとかペストとかですね。

エボラは感染したら致死率50%と言われていますし、ペストはかつてヨーロッパの人口の3分の1が死亡したと言われていくらい危険な感染症です。

その次が2類で結核・SARSなど。ずーっと下って5類がインフルエンザ・梅毒などです(上の表では新型コロナが新型インフル等…となっていますが、このあと5類に分類されました)。