マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマークが「若者とシニアに関するアンケート調査」を実施し、その結果を発表しました。
同調査では、若者世代(15~34歳)とシニア世代(60歳以上)の貯金・貯蓄額のほか、ライフスタイルや対人関係のなかで苦手なこと、また、それらの両世代間のイメージなどを調査。若者・シニアともに、貯金・貯蓄額は「50万円未満」がトップでイメージする割合より高いことがわかりました。
50万円未満が最多。貯金・貯蓄額のイメージと現実
金融庁が2019年に公表した金融審議会の市場ワーキング・グループ報告「高齢社会における資産形成・管理」において、老後の生活では30年で約2,000万円の取り崩しが必要になるという「老後2,000万円問題」が注目を集めました。
平均寿命が伸びて人生「100年時代」ともいわれる現代、働き方の多様化や退職金給付額の減少傾向などで老後の資金形成に不安を感じるケースも発生しているようです。実際に、若者とシニアではどのぐらいの貯金・貯蓄があるのでしょうか。
貯金・貯蓄額をたずねる質問では、「50万円未満」と回答した人が、若者は33.3%、シニアは17.3%でいずれもトップでした。
ですが、シニアがイメージする若者の貯金・貯蓄額では「50万円未満」が20.3%、若者からシニアへのイメージが7.5%と、両世代ともに50万円未満の割合は実際のほうが高いことが明らかとなりました。
2位以降の貯金・貯蓄額は、若者が「300~500万円未満(13.8%)」、「100~200万円(12%)」。シニアが、「3,000万円以上(16.3%)」、「1,000~2,000万円未満(13.3%)」と続きます。
1位は50万円未満と少額の印象が強いものの、いずれの世代も堅実に貯金・貯蓄をして資産形成をしている人が存在することがわかりました。
若者は早起きが苦手じゃない?
「ライフスタイルのなかで苦手なもの」を複数回答式で聞いた設問でも、両世代間にイメージのギャップがあることがうかがえました。
若者の半数が「シニアはオンラインショッピングが苦手だ」と思っていましたが、実際に苦手だと回答したのは7.3%と1割未満。
また、シニアの64.8%が「若者は早起きが苦手だ」と思っているのに対して、早起きが苦手な若者は31.3%とイメージの約半分でした。