■謎が深まる“デンツランの埋蔵金”
FBIがやや奇妙な動きに出ていたこともわかっている。2018年3月にアーチャー氏はペンシルベニア州に対して財産を差し押さえる令状を申請していたのだ。つまり、この地に眠る埋蔵金はペンシルベニア州のものではなく、当局のものであるという訴えを起こしたのである。このような訴えを起こしたということは、調査によってFBIが埋蔵金が存在することを確認したからであると考えても不自然ではないだろう。また、FBIはペンシルベニア州がこの埋蔵金の所有権を主張することを恐れていたとも考えられる。
一方、FBIよりも先にペンシルベニア州当局がパラダ氏に接触していたことも明らかになっている。2013年8・9月にペンシルベニア州議会の匿名スタッフがパラダ氏と会い、金の延べ棒3本か、あるいは埋蔵金の10%と引き換えにデンツランでの掘削許可を取得することを申し出ていたことがわかったのだ。パラダ氏の弁護士はこのスタッフとの取引をすぐさま拒否したということだ。
そして最大の謎は、FBIが2018年の調査後に実際に現場を掘削したことはほぼ確実なのだが、その後の報告が一切ないことである。本件に関するメディアからの質問にもFBIは黙秘を貫いている。
はたして埋蔵金は実際に存在したのか? 存在していたとすれば今どこにあるのか? そしてこの件についてFBIが一切口をつぐんでいるのはなぜなのか。当然ながらFBIによって密かに押収された疑惑がもたれるのだが、FBIが自ら疑われるような動きに出るとも考えにくい。南北戦争時代の“デンツランの埋蔵金”について、むしろ謎は深まったといえるのかもしれない。
参考:「Mysterious Universe」、ほか
※当記事は2021年の記事を再編集して掲載しています。
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提供元・TOCANA
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