夏といえばやっぱりバイクに乗ってツーリング!体全体で浴びる風の心地良さはバイクならではの魅力だ!暑い夏こそ涼しい場所を求めてツーリングに出かけてみよう!

Photo:松井 慎/Model:松井 花音
<協力>
モデル衣装:EJ-S103 イデアールメッシュジャケット(FLAG SHIP)
      EG-S501 ストラーダメッシュグローブ(FLAG SHIP)
ヘルメット:CHALLENGER F(LS2 HELMETS)

緑豊かな大自然を眺めながら爽快な走りを楽しめる!

関東エリアの中でもぜひ訪れてほしいツーリングスポットが「奥多摩エリア」だ。この奥多摩エリアは、緑豊かな大自然を満喫できる場所なのだが、住所はなんと東京都!「東京」と一言にいってしまうと大都会のイメージが先行してしまうが、ここは雄大な自然が広がっている。

そんな奥多摩の魅力は、自然を感じながら走りやすい道を堪能できるというところ。綺麗に整備がさたワインディングコースであり実に爽快だ。特に暑い夏は都心よりも明らかに涼しい中を走れるので、避暑ツーリングとしても最適。高速道路に乗らずとも行けるのも奥多摩エリアのメリットの一つだ。

奥多摩地域一番の目玉はやはり奥多摩湖。奥多摩湖は東京都の貴重な水源であり、美しい自然に囲まれた人造湖だ。その奥多摩湖は正式名称は「小河内貯水池」といい、東京都水道局が保有・管理する小河内ダムで多摩川上流部を堰き止めて、1957年に完成した。その巨大な小河内ダムが湛える広大な湖に沿って、周遊ルートや自然体験可能な施設が整備されている。奥多摩湖に流入する河川は丹波川、小菅川、峰谷川などで、これらの河川にはコイ科やサケ科などの魚類が棲息している。また、奥多摩湖周辺の森林は東京水道水源林として水源の森百選に指定されており、スギやヒノキなどの人工林とミズナラやシオジなどの天然林が混在している。このように奥多摩湖は豊かな自然環境に恵まれており、四季折々の景色を楽しむことができる。

そんな奥多摩湖に沿って走り、湖にかかる橋を渡ると現れるルートが「奥多摩周遊道路」だ。
この奥多摩周遊道路が利用開始されたのは1973年。当初は有料の自動車専用道路であり“奥多摩有料道路”と呼ばれていたが、平成2年より無料開放されている。現在はその大部分が都道206号線として指定されており、地域の生活道路としても利用されている。もちろん原付も通行可能だ。
ほぼ全域が山岳ルートながら、メインアクセス路でもある青梅街道のダム湖畔ルートと併せて走行するのがお勧めだ。かつての有料道路だけに信号は皆無。テクニカルな連続ワインディングはまさに楽しいの一言。山岳トラバースロードとはいえ全体的に展望に優れている訳ではないが、“絶景ロード”の名を冠するに十分な展望風景も楽しめるが、林間ロード的な印象の強いルートが奥多摩周遊道路だ。

奥多摩湖/小河内ダム

日本国内屈指の巨大ダムは迫力満点!

奥多摩湖(小河内貯水池)は、多摩川上流部を堰き止めて、1957年に完成した人造湖。貯水容量は約1億9000万立方メートルで、竣工当時は上水道専用貯水池としては世界最大規模の貯水池だった。その奥多摩湖が出来たのは小河内ダムを建設するため。小河内ダムは、堤高149m、貯水要領1億8900万トン。我が国屈指の大ダムで、世界最大の水道専用ダムといわれることが多い。ダム建設のために移転を余儀なくされた世帯は総数945世帯に及び、その大多数は旧小河内村の村民だった。

ダムから眺める風景は実に雄大。ツーリングで訪れる際は堪能してもらいたい。
こちらは人間日時計。日付の目盛りがあり、その位置に立つとざっくり時刻がわかる。

日原鍾乳洞

「死出の山」はライトアップされた岩肌が、時間とともに赤、青、紫、緑と色を変える。

奥多摩に行ったらぜひ訪れておきたいのがココ。かつては山岳信仰のメッカとして参拝者が多く、賽銭や古銅鏡も洞内から発見されている。年間を通じて11℃という洞内は、夏はひんやり涼しく冬は暖かい。高低差の多いコースは立体迷路のようで、見学時間約40分と関東随一といわれる規模を誇っている。荘厳な雰囲気を漂わせる白衣観音をはじめ、巨大なカエルを思わせるガマ岩、時の彼方に引き込まれそうな天井知らずなど、幻想的な景観を繰り広げている。

●住所:東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
●営業時間 8:00〜17:00
●料金:大人800円

古くから信仰の場として修験者を中心とした参詣者を迎えてきた。駐車場あり。
階段の昇り降りが多く、また濡れた地面が滑りやすいので注意したい。