人の成長は知能指数より好奇心

人が成長するかどうかを決めるのは、生まれ持った知能指数の高さ以上に好奇心の方が圧倒的に強いと思っている。

確かに知能指数は高いほうが有利なのは否定しない。だが、未知の領域を「面倒くさい」で処理してしまうと、せっかくの知能指数が生かされることはなくすでに自身の手垢がついたプロセスが洗練されるだけに留まる。つまり、成長はそこで止まってしまうのだ。

しかし、たとえ不器用でも効率が悪くても好奇心が強ければ「分からない」という壁を喜んで進んでいける。自分自身、知能指数が特別高いとは思わないが、好奇心はとても強いと考えている。知らない、分からない対象を見ると深堀りせずにはいられない。

書店でもまちなかのポスターでも「これってどういう意味?」と感じたらその場でスマホでメモをして後で時間を取ってしっかり調べる。検索して記事や動画で見て理解できたら「ではこのケースの場合はどうなのか?」と次の検索をする。最近ではAI相手にひたすら深堀りをする。

この一連のプロセスはとても楽しい。学ぶこと自体が楽しい。そこに経済的な何らかのリターンは求めない。知らないことを知ることが楽しいのである。だから知らない言葉を見かけると嬉しくなる。「後でじっくり勉強しよう」と楽しい時間が待っているからだ。

人の生き方は自由だし、自分も他人に講釈できるほどえらい人物ではない。しかし、分からない時に止まってしまう人と、さらに進む人とでは時間の経過とともにとてつもない差になってしまうことは論理的に導けるのではないだろうか。そう考えると、知能指数より好奇心が人を成長させると思うのである。

 

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