目次
さまざまな手段で移動する若者バックパーカーズ
さいごに
さまざまな手段で移動する若者バックパーカーズ
ここまではオーストラリア在住の人の場合でしたが、まれに海外からのお客さんでレンタカーを借りてラウンドトリップしている人もいます。この場合はかなり時間も限られているため所々は飛行機に頼っているようで、とにかく金銭的にかなり大変だと聞きました。
ラウンドトリップを成し遂げるにはそれなりの装備、つまりはお金が必要になってくるわけですが、ワーキングホリデーなどの短期滞在者でもさまざまな方法でラウンドトリップを目指している若者がいます。
そんな旅人を路上で見かけることがたまにあり、これまでに自転車でラウンドトリップ中の人やキックスクーターで半周を目指す人、ヒッチハイクで行けるところまで行こうとしている人、手押し一輪車を押しながら半周しようとしている若者たちに出会ってきました。路上で出会った旅人には、ファームに泊まるように招待しています。
自転車でラウンドトリップ中だった日本人男性と、キックスクーターで北のダーウィンから南のセドゥナまでの半周を旅行中だったフランス人女性は時間が限られているとのことだったので路上で水や食べ物の寄付をして別れましたが、後日お2人とも目的の旅を達成することができたようです!
YUTAさんのラウンドトリップは337日間で21,706kmを走破し、2024年4月に完結しました!そんな旅の様子はこちらの公式サイトで少しずつ公開されています。
ブランディンさんはオーストラリア半周だけでなく、ヨーロッパから中東、アジアをスクーターで旅をしてからオーストラリアにたどり着いている強者です!
ヒッチハイカーは日本人の男女2人組でしたが、私たち自身がヒッチハイクには肯定的ではないので、ファーム滞在中に仕事をしてもらってお金を稼いでもらい、そのお金でバスに乗って次の街をめざしてもらったこともあります。
ヒッチハイクは楽しそうというイメージがあるかもしれませんが、現実的には犯罪に巻き込まれる可能性もあり安全だとはいえません。この危険性は乗る側だけでなく乗せる側も感じていることで、オーストラリア人の夫も昔だったら乗せていたけど、今は警戒して簡単には乗せないと言っています。
実は私が10年ほど前にカナダでワーキングホリデーをしているときにヒッチハイクをしたことがありましたが、このとき現地の人に乗せてもらうことができたものの、今後は絶対にしてはいけないと車中で怒られた経験があります。大した土地勘もなく、ノリと勢いだけでのヒッチハイクは決して称賛されるものではありません。
これまで色んな旅人に出会ってきましたが、なかでも変わっていたのが手押し一輪車を押しながら徒歩で旅する日本人男性です。彼は自らを『キャットマン』と名乗り、全身ヒョウ柄のコスチュームを身にまとい、パースから北に900km離れたところにあるカナーボンという町からシドニーまでを旅していました。これを達成できれば移動距離は5,000kmを超えます。そんな彼を出発地点から約1,600km離れた我がファーム近くの路上で見かけました。
なぜ『キャットマン』なのかというと、彼の日本の前職でもあった建築現場で手押し一輪車は『ネコ』と呼ばれ、それを相棒に旅しているので『キャットマン』と名乗っているようです。一輪車の中には彼の衣食住の全てが積まれており、基本的に道中はキャンプをしながら移動しています。ファームにはワークエクスチェンジとして6日間滞在し、英気を養って再び旅に出て行きました。
キャットマンの旅の様子は移動するたびに有名になっているようで、大きな街に到着するたびにニュースになっていました。
さいごに
オーストラリアは自国に住んでいる国民でさえ、何度旅をしてもし尽せない巨大な国です。私もいつかラウンドトリップを制覇してみたいですが、僻地好きとしてはラウンドトリップで避けられがちな秘境にも興味があり、旅が永遠と続きそうです。
文・写真・ナイーブME/提供元・たびこふれ
【関連記事】
・避暑地アッター湖で、クリムトセンターと「クリムトの庭園」を訪ねる
・ベルリン郊外に残るベルリンの壁跡地でハイキングやサイクリングを楽しむ
・高速列車「あずま」で東海岸を行く、ロンドンーエディンバラ間鉄道の旅
・【北海道】異国情緒溢れる街・小樽に行ったら、たくさんの笑顔に溢れていた。
・ハワイ・ハレイワタウンでランチをするなら?食べたい内容別のおすすめ5店を紹介