安易に買わない

人によっては買い物が趣味、ストレス解消という場合もあるだろう。しかし、軽い気持ちでものを買ってはいけない。買い物をする時は原則、リプレース、つまり現在、使用中のものが使えなくなってから買い直す時のみというルールを設けるのだ。そうしないと際限なく物が増えて、「あれはどこへいった?」という探しものが始まる。

自分はフライパンでも電器製品でも、「安いから」という理由では絶対に買わない。たとえ無料でも要らない。故障や老朽化など、明確に買う理由が存在する時だけだ。これを徹底すれば物は増えない。だから買う時はできるだけ高性能かつ壊れにくいものを買うようにしている。長く使えば買値が高くても損はしない。どうしても機能性に惚れて新商品がほしければ、今使っているものを必ず捨てて買い直す。

そしてこれは服を買う時にも同じルールを設けていて、3着服を買ったら必ず3着古い服を捨てる。もったいないが物を増やすより遥かにマシである。

マメに掃除

「掃除は付加価値を産まないムダ時間」と捉えて、掃除を年に数回まとめてやる人が多い。昔自分もそうだったが、今は考えが変わった。子供が喘息持ちというのもあるが、汚れを見つけたら都度掃除をする。床掃除はルンバを使って毎日だ。

「それはお前が時間があるからだ」と反発されそうだが、実はマメに掃除をする方がトータルでは得をする。汚れをためると簡単には取れなくなるし、毎日掃除をするとなれば出したら即片付ける習慣が身につくので探しものをする必要がなくなる。床にものがないので、やることはルンバのスイッチを押すだけで時間も取られない。

飾らない

たまに他人の家へ上がらせてもらう機会があるが、あちこち飾り物があることに気付かされる。反面、自分は家に飾り物は一切ない。一度、知人を家に上げた際に「部屋に何もなく、引っ越し直後の家のようで驚いた」と言われたことがある。ミニマリストを目指しているつもりはないが、探しものが大嫌いで掃除の手間を減らし、ものを増やしたくない性分なので気がつけばこうなっていた。

何もなくて殺風景と言われてしまうこともあるが、そうそう人を上げることはないので効率性重視で良いと思っている。

探しものをする時間は、限られた人生の中で費やすべきでない「最もムダな時間」である。整理され、ものが少なければなかったであろう貴重な資源であり、ただただ徒労感とイライラを生み出すだけで何も価値はない。可能な限りゼロに近づけるべきである。

 

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