■何かおかしいサンタクロース
季節の風物詩や時事ネタを生放送に盛り込んでいた「夜のヒットスタジオ」。この日の放送では、「サンタワールド」から来日した世界公認のサンタクロースが登場することになっていた。 同年、北欧スウェーデン・モーラ市の郊外にサンタクロースが定住する地として建設された「サンタワールド」。そこからやって来たサンタクロースと、本番前のケニー・ロギンスが雑談している。
だがその様子を目にした筆者は、サンタクロースの顔に妙な違和感を感じて不安でいっぱいになり、パトリック氏とケニーがいる楽屋を訪ねた。するとケニーは、パトリック氏と筆者に向かって確かにこう言い放ったのだ。 「サンタクロースが、何か悪霊に憑依されている気がしてならない、どうか気をつけて(直訳)」
考えてみれば、そもそもサンタクロースの服の赤はキリストが流した血の色、ヒイラギは新約聖書でキリストが処刑される際、頭に被っていた“いばらの冠“とされ、サンタクロースの正体は死神であるとする説もあるというのだから、悪霊が溜まりがちな場所にやって来たサンタクロースが憑依されてしまったとしても不思議はないようにも感じられた。