運転中には少しの油断が大きな危険につながることから、ドライバーには高い集中力が求められます。交通量が多く、流れが速い道路などでは、おのずとドライバーの緊張感も高まるものでしょう。
一方で、ときには「思わず和んでしまう瞬間」に出くわすこともあると思います。今回はMOBY読者の方から寄せられた「車にまつわるほっこりエピソード」を紹介します。
目次
いつもの道が大渋滞、その原因に思わずほっこり
飼い主vs飼い犬、帰宅を賭けた戦い
いつもの道が大渋滞、その原因に思わずほっこり
ドライブ中、ピリピリとした空気が発生しやすい環境の1つに「渋滞」が挙げられます。前の状況がわからず、車がほとんど進まない状況では、イライラが溜まりやすいもの。しかし「渋滞の原因」によっては、思わず頬が緩んでしまうこともあるようです。
「以前勤めていた会社から帰宅する途中、いつもはスムーズに抜ける道で渋滞が起きていました。信号が青なのに進まず、工事もしてない様子だったので、『変だな?』と思いつつ、徐行して進んでいたんです。
すると反対側の車線で、女性が道路の真ん中に座っているのが見えました。驚いてよく見ると、その方の手の中に小さな子猫が一匹。そのうえ、もう一匹を捕まえようとしている様子でした。
そばに別の男性が女性と猫を囲うように立っていたので、子猫たちは轢かれずに済んだようです。ほっこりとした大捕物に遭遇しました」(50代男性・会社員)
巨大な鉄の塊が高速で行き交う車道は、動物にとって危険きわまる環境でしょう。幼い状態ではなおのこと、危機察知能力も低く、ロードキルのリスクも高くなると考えられます。できるかぎり、保護してあげたいものですよね。
なお、もし道路の進行方向に動物を発見したら、急ブレーキや急ハンドルを避け、周囲の交通主体に危険が及ばないよう配慮する必要があります。万が一動物とぶつかってしまった場合は、物損事故として扱われるため、警察への届け出が必要です。
また、自身で車をぶつけてしまった場合には、ドライバーに危険防止義務が発生します。自身の車両や衝突した動物の身体が交通状況に影響を及ぼしそうであれば、可能なかぎり安全な場所に移動することが望ましいといえます。
ただし、野生動物の身体に直接手を触れることは、感染症などの観点から避けたいところです。自身で処理することが難しい場合には、道路緊急ダイヤル「#9910」に連絡し、場所や状況を伝えましょう。加えて、三角表示板(停止表示板)や発煙筒などにより周囲に注意喚起を促しておくとよいでしょう。
飼い主vs飼い犬、帰宅を賭けた戦い
続いてのお話も、動物関連のほっこりエピソード。やはり運転中であっても、動物を見ると心が和んでしまう人は多いようです。
「いつもスーパーに向かう道で、しばしば散歩中のワンちゃんを見かけます。こちらも大体同じような時間帯に出かけるので、毎回のようにヨークシャー・テリアを連れた60代くらいの女性を見かけるんですよね。
ただそのワンちゃんがかなりの散歩好きらしく、帰宅を拒否しているのか、飼い主さんと反対側に進もうとしているシーンを何度か目にしたことがあって、そのたび微笑ましく思っていました。
この前はちょうど、横断歩道のあたりを進んでいたので、『渡りそうだな』と車を手前で停止させたんです。飼い主さんはこちらに会釈をして渡りはじめたのですが、ワンちゃんの方が進もうとせず、横断歩道上で少しの間、綱引き状態になっていました。どちらも必死な様子で、失礼ですけど笑ってしまいましたね」(30代女性・会社員)
横断歩道の利用者はさまざまであり、交通ルールを理解しきれていない子どもや、上のように散歩中のペットなども通ることがあります。
信号のない横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるときは、その手前で停車することはもちろんですが、歩行者が通り過ぎたあとも「予想外の動き」に備え、十分余裕をもったうえで再発進するとよいでしょう。