BMW M1000XRが日本国内登場! 最速ツアラーの走りは凄かった!

BMW Motorrad Mシリーズ試乗会in モビリティリゾートもてぎ

BMWモトラッドは、四輪のスーパースポーツブランドBMW Mのフィロソフィーを盛り込んだMモデルをここ最近で相次いでリリースしている。S1000RRベースのM1000RR、S1000RベースのM1000R、そして第三のMモデルとして登場したのがS1000XRベースのM1000XRだ。
今回、このM1000XRをはじめ、そのほかの2台のMモデルを試乗する機会を得たので報告していこう。

試乗当日は生憎の雨模様。そんな状況ではあったが、圧倒的なパフォーマンスを持つMモデルがズラリと用意された。

BMW M1000XR

M1000XRは最高出力201馬力を発生するRR譲りの並列4気筒エンジンを搭載。BMW ShiftCamを搭載するほか、強烈なダウンフォースを発生させるMウイングレットなど、先に登場したMモデル同様にモータースポーツ由来の装備をふんだんに盛り込んでいる。
 今回の試乗は雨の中、モビリティリゾートもてぎのロードコースでの試乗ということもあり、とても全開で走れるコンディションではなかったのだが、そのポテンシャルの片鱗は十分に感じることができた。エンジンモードは「Rain」に設定していたが、圧倒的な加速力を発揮する。またMウイングレットの効果もあり、濡れた路面でも抜群の直進安定性を感じることもできた。ハンドリング性能、ブレーキング性能など、すべてにおいて「M」の名にふさわしいパフォーマンスを実現していた。

フェアリングのデザインはS1000XR同様だが、サイドカウルにMウイングレットが装着されるほか、グラフィックなどはM1000XR専用。
試乗車はカーボンホイール等のオプションパーツを多数装着するMコンペティションパッケージを装備していた。
M ライダーフットレストシステムはアルミ削り出しのペダルが備わる。
シフトカム・スポーツサイレンサー(Akrapovic 製)を標準装備。

<SPEC>●全長×全幅×全高:2,170×850×1,382mm ●シート高:850mm ●車両重量:223kg ●エンジン:水冷直列4気筒DOHC4バルブ ●総排気量:999cc ●最高出力:148kW (201PS) /12,750rpm ●最大トルク:113Nm/11,000rpm ●燃料タンク容量:約20L
●価格:3,279,000円〜(税込)

M1000RR

もはやこのままレースにも出場できるほどのパフォーマンスをもつM1000RR。212馬力を発生するエンジンは最高速は314 km/hに達する。当日は性能の50%も出すことができなかったが、その潜在能力の高さは十分に感じることができた。

<SPEC>●全長×全幅×全高:2,085×740×1,230mm ●シート高:832mm ●車両重量:191.8kg(Mコンペティションパッケージ) ●エンジン:水冷直列4気筒DOHC4バルブ ●総排気量:999cc ●最高出力:156kW (212PS) / 14,500rpm ●最大トルク:113Nm /11,000rpm ●燃料タンク容量:16.5L
●価格:3,849,500円〜(税込)

M1000R

ロードスターのS1000RをベースにしたのがM1000Rだ。フェアリングこそ備えていないものの、その走りはスーパースポーツモデルそのもの。強烈な加速と高いストッピングパワーを持つブレーキ、直進安定性などを実現している。

<SPEC>●全長×全幅×全高:2,085×850×1,110mm ●シート高:830mm ●車両重量:200kg ●エンジン:水冷直列4気筒DOHC4バルブ ●総排気量:999cc ●最高出力:154kW (210PS) / 13,750rpm ●最大トルク:113Nm /11,000rpm ●燃料タンク容量:16.5L
●価格:2,717,000円〜(税込)