■複数年契約後成績が落ちるケースも

プロ野球の複数年契約は2000年代から多く見られるようになった。

代表的なところでは、2006年、福岡ソフトバンクホークスの松中信彦選手(当時)が7年5億プラス出来高(推定)で契約。日本プロ野球における大型複数年契約の先駆けだといわれている。

このような契約はおもにFA流出を避けることが目的だが、契約後に成績が落ちる、故障がちになる選手も。それだけに江本氏のように「デメリットが多い」と考える野球関係者も存在する。