■懲役2410年のサイコパス
モーゼと親しかった人たちは、彼が大量殺人犯として捕まった際、一様に驚いた。普段の彼は人柄も良く、およそ犯罪を犯すような人間には見えなかったからだ。だが、モーゼは自分の本心を隠し、魅力的な人物を演じることに長けていたのだ。これはサイコパスの特徴でもある。
どの被害者女性も、モーゼの団体が主催するチャリティイベントで、彼から声をかけられ、すっかり心を許し家に招かれた後に、殺害された。人権団体の職員がまさかシリアル・キラーだとは、誰も考えなかったのだ。
南アフリカを騒然とさせたシリアル・キラー、モーゼ・シトレは、38件の殺人と40件の強姦、6件の強盗で起訴された。裁判の結果、モーゼには懲役2410年が言い渡された。その内訳は、強姦1件につき懲役12年、殺人1件につき懲役50年、強盗1件につき懲役5年、その合計が懲役2410年というわけだ。少なくともモーゼには、930年間仮釈放が認められないため、もはや生きて刑務所から出られない。
「俺は黒人女がマジでムカつくんだ。メス豚への怒りが止められなかったんだよ。これは、もう一度生まれ変わっても変わらないぜ」
逮捕後、モーゼは一切反省の色を見せていない。現在、プレトリア中央刑務所の中で、最もセキュリティの高い独房に収監されている連続殺人犯は、ただただ命が尽きる日が来るのを待っている。 (文=狐月ロボ)
参考リンク:「Health Psychology Consultancy」、ほか
※当記事は2016年の記事を再編集して掲載しています。
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提供元・TOCANA
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