■菌に感染した「ゾンビゼミ」

数兆匹規模のセミの大発生は人間社会にも大きな混乱を引き起こすが、今年のセミは例年よりも数が多く、セミたちにもある異変が起きているという。

ウェストバージニア大学の菌類の専門家であるマシュー・カッソンさんは、周期ゼミの幼虫の多くが「マッソスポラ・シカディナ」と呼ばれる真菌病原体に感染していると指摘する。

この真菌に感染したセミは体の一部を菌に乗っ取られ、異常な行動を取るようになることから「ゾンビゼミ」とも呼ばれるそうだ。