■メーリングリストによる計画的犯行

警察の調べによると、ランナーは高齢者の情報が記載されているメーリングリストを入手し、狙いを定めて手紙を送っていたようだ。

名前を悪用された霊能者たちは、手紙を送ったことも、被害者たちから返答を受け取ったこともなく、事件には関与していないことが判明した。

ランナーは犯行に及んだ20年間、スイス、フランス、オランダ、コスタリカ、スペインといった諸外国を転々として暮らしていたという。カナダと香港に登録されているダミー会社は、共謀者たちとともに詐欺を行うための隠れみのだったと見られている。