アメリカで、130万人以上の被害者を出したと伝えられている霊感商法詐欺の容疑者に、実刑が下された。『Office of Public Affairs US Department of Justice』が公表している。

■霊感商法による詐欺

カナダとフランスの国籍を持つパトリス・ランナー(57)という男に、郵便詐欺やマネーロンダリングなど複数の罪で10年の実刑判決が下った。

ランナーは1994年から2014年にかけて、アメリカに住む高齢者や脆弱な人々をターゲットに霊感商法を行っていた。著名な霊能者であるマリア・デュバルとパトリック・ゲリンを装って「援助と引き換えに莫大な富と幸福が手に入る」と書いた手紙を送付。一度送金した人々には、継続的に「個人的なお告げ」と称する有料のサービスを紹介する手紙も送ったという。

これにより被害を受けた人は130万人以上いると見られ、被害額は1億7,500万ドル(約286億2,400万円)にも上ると伝えられている。