著者の立場に立つことが大事
次に紹介したいのは、『ユダヤ人大富豪の教え』をはじめとする、多くのベストセラーを執筆している作家・本田健さんです。私がオススメしたいのが「一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money」(フォレスト出版)です。
私たちが社会生活を営む上でお金は不可欠な存在です。若くしてお金を手にしてもこの先、何か取り返しのつかないことが起こらないとは限りません。
有名人が手にしたすべてのものを失って、多額の借金を抱えたまま亡くなるニュースを目にすることがあります。これは、「お金のルール」が絶えず変わっていることを知らないからです。
お金のルールとはなんでしょうか?
バブル経済を考えてみましょう。「バブル崩壊」は、ある瞬間に発生した現象ではありません。誰もが、バブル崩壊と気がつかず、数年間をかけて生じてきた社会現象です。1人10万円が相場のすし屋、座って30万円のクラブ、ある日を境にして「お金のルール」が変わりました。
これは、仮想通貨にもあてはまります。10年前、中央銀行を介さない仮想通貨の台頭や資本の形成などは誰も予想していませんでした。全く新しいパラダイムシフトが発生しているのです。ある日を境にして、「お金のルール」が変わることは、いつの時代でもあり得ることなのです。
私は書店によく行きますが、最近気付いたことがあります。同じような自己啓発の本が多すぎるのではないか、と。どんなにたくさん自己啓発の本を読んで、本の通りに実践しても、必ずしも変われるとは限りません。
まず、著者の狙いを読者はきちんと受け取る。そのために、著者に寄り添い感じながら読む。すると、自分なりの解釈が生まれてくるはずです。
あなたが心を豊かにする一冊に出会えることをお祈りしています。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)