英国の公共サービス放送「BBC」が23日、最新の年次報告書(2023ー24年)を発表した。
1年間の功績を発表する日となるはずだったが、BBCニュースのウェブサイトを見ると、ダンスの勝ち抜き戦の番組「ストリクトリー・カム・ダンシング」について「トップが謝罪」という記事が大きく報道されている。
プロのダンサーと芸能人・著名人がペアになって踊り、審査員の評価と視聴者からの投票によって優勝者が決まる、超人気番組「ストリクトリー・カム・ダンシング」。注目度は大きく、勝つためには厳しい練習をする必要がある。そこで、プロのダンサーの何人かが芸能人を叱咤激励するわけだが、ついついやりすぎることもあるようだ。
ただし、そのような厳しい練習や心身へのプレッシャーは、これまでほとんど表に出てくることはなかった。
女優たちの苦情ところが、去年の秋から、男性プロとペアになった女優たちが続々と苦情を表明するようになった。
今のところは女優2人がそれぞれの男性プロについての不満を述べ、この2人のプロは今年秋からの番組には出場しないことになった。
女優らは相当の心理的打撃を受け、これを口に出せば、ソーシャルメディアなどで攻撃される、あるいは自分たちの経歴に悪影響が出るのではという懸念から、これまで公言してこなかったのである。
いずれの場合も、BBCの監督責任が問われる事件である。