■市と和解成立
しかし警察側は、男性の申し立てを却下。これを受けて男性は、病歴を理由にした不採用は差別に当たると主張し、ナッシュビル市を訴えた。同市がアメリカ障害者法に違反し、男性の市民権を侵害したとして救済措置を求めたほか、精神的苦痛を負い正当な賃金を得る機会を失ったとして、金銭賠償も求めたという。
複数回の審理を重ね、2024年3月22日、男性とナッシュビル市とで和解が成立。同市が、男性側に慰謝料などを含む賠償金約2,200万円を支払うことで合意した。
加えて、ナッシュビル市の公務員の健康検査規定が改定され、「受験者が警察官の職務に適した健康状態かは個別に判断する」との文言が追加されるという。
(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)
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