アフリカ大陸南部の国、アンゴラで今年1月から2月にかけて50人が毒死する事件が起きている。この事件には“魔術”が関係しているというのだ――。

■魔術疑惑で毒物を飲まされた50人が死亡

 ポルトガル植民地時代以降のアンゴラはカトリック教徒が大多数を占めているが、一部の農村地域では魔術への信仰が根強く続いている。

 そのアンゴラで今年初め、魔術の儀式に起因すると思われる死亡者が50人も出ている。この50人は魔術の実践者ではないことを証明するために自家製ハーブ飲料を飲むよう強要され死亡したと地元警察が3月14日に発表した。

「魔術を実践しているかどうかを証明するため」50人死亡=アフリカ・アンゴラ
(画像=「Sott.net」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 地元議員のルジア・フィレモーネ氏は国営ラジオに対し「死者はカマクパ(Camacupa)の近くで過去2カ月間に発生し、伝統的な治療者らが施術に致死性混合物を使用した」と説明した。

「伝統的な治療家によれば、犠牲者は魔術を実践しているかどうかを証明するこの神秘的な液体を飲まされることになった」とファイルモーネ氏は述べた。

 警察報道官のアントニオ・ホッシ氏は「魔術への信仰を理由に、人々に毒とされるものを飲ませることは広く行われている」とコメントした。

 アンゴラには魔術行為を規制する法律は存在しないのだが、アフリカ南部の田舎の一部のコミュニティでは今でも黒魔術が強く信じられている。魔術を使って他人を呪ったなどの疑いを持たれた場合、当事者は「ムブルンゴ(Mbulungo)」として知られる有毒なハーブ調合飲料の摂取を強制されるという。

 ムブルンゴを飲んで死亡した場合、その人物の罪が証明されたことになるというのだ。したがって“魔術”的には、人が死んでも一概に殺人行為とは定義できないのかもしれない。