決して野蛮な古代文明の残忍な風習などではない――。現代でもきわめて残酷な処刑方法が実際に行われているのだ。

■窒素低酸素法

 2022年11日、米アラバマ州で死刑囚、ケネス・スミスの死刑が行われたのだが、定められた時間内に薬物注射を完了することができずに死刑は先送りされることになった。

 どうすれば確実に死に追いやることができるのか。2024年1月26日、地元当局が選んだ処刑方法は窒素ガスを吸入させる方法だった。つまり窒素を吸わせることで酸欠にして死に至らしめたのだ。

 こうしてスミスは窒素低酸素法により処刑された最初の人物となった。

 酸素欠乏による死亡は当然だが当人は非常に苦しむことになり、問題視する声があがっている。

クレーン吊り・石打ちによる死刑……今も行われている世界の残忍な処刑方法
(画像=「Daily Star」の記事より,『TOCANA』より 引用)