2023年11月に内閣府男女共同参画局が掲げた「女性役員の比率向上」や、6月27日(木)に、厚生労働省が開示した企業に対して「管理職に占める女性比率の公表」を義務化する方針など、女性管理職の比率を上げようという政府の取り組みが行われています。



Webサービス事業を展開するラグザス株式会社(以下、ラグザス)は、20~50代女性を対象とした管理職に関する調査を実施。3,000人の女性たちの本音を探っています。

内閣府男女共同参画局|企業における女性登用の加速化について

厚生労働省|「令和4年度雇用均等基本調査」結果を公表します

8割強が「管理職に就きたいと思わない」

この調査によると、85.7%の回答者が「管理職に就きたいと思うか」を質問に「思わない」と回答。

年代別で比較すると、「管理職に就きたいと思わない」と最も回答が多かった年代は、50代(89.1%)でした。

一方で、最も少なかったのは30代(81.1%)で、年代が下がるについて、わずかながら管理職に関心がある人が増える傾向となりました。

主な要因は「責任やプレッシャー」

一体なぜ、多くの女性が管理職に就きたいと思っていないのでしょうか。

「管理職に就きたいと思わない」と答えた人に対して、「管理職に就きたいと思わない理由」を複数回答式で質問。最も多かった理由は、「管理職に興味がない(36.2%)」でした。

ラグザスによると、この背景には、職務の専門性を高めるジョブ型雇用を導入する日本企業の増加があるとのこと。重圧のかかる管理職ではなく、「個」の力を磨きたいと考える人が多くなったことが考えられるといいます。

次いで、「責任を増やしたくない(35.4%)」、「精神的なプレッシャーを負いたくない(34.8%)」という結果に。責任やプレッシャーなどの要因から、管理職を志望しない人は合計で約7割もいることがわかりました。

また、「管理職は男性のイメージがある(5.4%)」と低いことから、多くの女性は役職において男女の差があるとは考えていないことがうかがえるとのこと。