■幻視

 マクファーデン氏によれば死の間際にあって人は幻視を見るようになるという。すでに亡くなった愛する人に会ったり、死の数週間前くらいからそうした故人と会話したりもすることがあるという。

 マクファーデン氏は終末期医療においてこの現象は「私たちが目にする最も一般的なこと」であると話す。

 家族に誤解してほしくないのは、決して死後の世界の有無の問題ではないことだ。

 死後の世界があってもなくても、死に近づいている人は故人があたかもその場にいるようにして会話をしはじめるのは一般的な現象であり、あの世の有無の問題とは分けて認識しなければならないという。