■社内で「議論」起こったワケは…

一連の張り紙を掲出した経緯について、京王電鉄は「分倍河原駅はJR南武線の乗換駅であり、沿線外含め多方面からのお客様にご利用頂くため、ひと目見て分かるように行き先方面のご案内と一緒に、コンサートやイベントに関するワードを使い表記しました」「今回は、飛田給駅周辺にある味の素スタジアムで『B’z』コンサート、武蔵野の森総合スポーツプラザで『アイドリッシュセブン』のコンサートが同日に開催されたため、このような表記となりました」と説明している。

駅で遭遇した7文字の張り紙、完全に意味不明と思いきや… 「天才のアイデア」と称賛の嵐
(画像=『Sirabee』より 引用)

「B’z 140円」と、極限まで情報を削った背景に関しては「きっぷ売り場は案内を掲出するスペースが狭く、コンサートに来場される方へのきっぷのご案内を最低限の情報でさせて頂くべく、掲出しました」との回答が。

じつは、以前も味の素スタジアムで大きなコンサートが開催される際、同駅では「飛田給140円」といった張り紙を掲出していたものの、会場を目指す利用客の中には「飛田給」の3文字を見ても味の素スタジアムに結びつかない…という人物も少なくなかった。

そのため「もう少し分かりやすい掲示方法はないか」と京王電鉄社内で議論した結果、今回の「B’z 140円」表示が爆誕したというのだ。確かに凄まじくシュールな字面だが、「シンプルさ」や「分かりやすさ」視点から見ると、これ以上に適切な表現は存在しないだろう…。

■「素晴らしい措置」と称賛相次ぐ

一連の張り紙に関するポストはX上に多数投稿されており、中にはわずか数日で3万件以上ものリポストを記録したものも。

Xユーザーからは「これ考えた人、天才だろ」「地方から遠征した交通IC未所持の人にも配慮してある、素晴らしい措置」「分かりやすいって、こういうこと」「B’zの文字数の少なさもあって、めちゃくちゃシンプルなのがまた面白い」など、称賛の声が多数寄せられていたのだった。

果たして次回、こうしたコンサートやイベントが開催される際は、どのような「お知らせ」に注目が集まるのか。今から既に楽しみである。