周囲に対する注意力が高まる運転中は、「挙動のおかしな車」に対して意識が向くものです。常識外れな動きをする車に、思わず苛立つ瞬間もあるでしょう。
そうしたケースのなかには、ルールから逸脱している車に対する憤りや、周りを見ていない車へのモヤモヤ感など、さまざまな度合いのものがあると思います。
今回は「運転中、地味にイラッとする瞬間やドライバー」について話を聞きました。
目次
信号待ち、青になった瞬間の右ウインカー
一時停止側の車をニラんでくるドライバー
一時停止までフルスピード!突進系ドライバー
狭い道で車間距離詰めがちなドライバー
信号待ち、青になった瞬間の右ウインカー
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他者の運転に対して苛立ちが溜まりやすいのが、「ウインカーを出すタイミング」でしょう。車線変更の直前や、思い切りブレーキを踏んでからでは、「事前に進路を変える意図を知らせる」というウインカーの意味が薄れてしまいます。
「信号待ちをしている車の後ろについたあと、信号が切り替わる直前で前の車が右ウインカーを出すと、『なんで今!?』と思いますね。最初から出しておいてくれれば、先に違う車線に入っておくこともできるのに、なんでわざわざ意思を隠しておくのかわかりません。嫌がらせのため?」(20代男性)
直前になって「ここが曲がるポイントだ」と気づいた可能性も考えられますが、こうした「直前ウインカー」に出くわすことはそう珍しくありません。ドライバーのなかにはウインカーで意思表示をすることに対し、「気まずさ」のような感覚を抱く人もいるようですが、合図のタイミングは「交差点の30m手前」「進路変更をする3秒前」というルールに準拠してほしいところですね。
一時停止側の車をニラんでくるドライバー
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円滑な交通のためには、ドライバー間のコミュニケーションが欠かせません。しかし一方で、窓から見える相手ドライバーに対して、威嚇的な態度をとる人も一定数いるようです。
「自宅の駐車場から広い道に出るときに、ものすごく見通しの悪いT字路から出なければいけなくて、ミラーもないのでめちゃくちゃ慎重にソロリソロリと鼻先を出していくんですね。そのとき、優先側を走る車のドライバーから通りすがりにすごい形相で睨まれることがあります。
それがイヤなので、もうほんとに、タイヤを数センチずつ転がすようなレベルでゆっくり進むのですが、それでも睨んでくる人は睨んできて……なんというか、『こいつは危険なドライバーだ』って見下したい人が多いのかなって思います」(40代女性)
自らに危機を感じさせた相手に対して、攻撃的な態度をとってしまうのは生物的な本能なのかもしれません。しかし、自分が優先道路側を走っている状況でも、死角になっている道路から車が出てくる可能性については考慮しておくことが望ましいでしょう。