背景に何があったのかを冷静に検証すべき
もっとも、これをもってサイゼリヤを批判するのも筋が違うとこの関係者は指摘する。
「国内だけで1000店以上あり、そこで働く社員・スタッフの数は万単位になってくるので、確率論的にどうしても不適切な対応をしてしまう店員が出てしまうのは避けられない。また、混雑する時間帯の飲食店は店員があまりに忙しすぎてテンパってしまい、冷静な判断ができなくなってしまうというシーンはよくあること。直近で他の客から『子どもがうるさい』といった内容の猛クレームを受けていて過敏に反応してしまったということも考えられる。本部としては『背景に何があったのか』『なぜこのような事態が起きたのか』を冷静に検証し、今後の店舗運営に活かすべきだろう」
別の外食チェーン関係者はいう。
「ホテルのレストランなどにみられるように、店によっては『●歳以下お断り』と明言しているケースもあり、そういう場合はわかりやすいが、高級寿司店や高級レストランのように店側が明示していないものの暗黙の了解として小さな子どもの利用を想定していない店だと、トラブルになりやすい。サイゼリヤは明らかに小さな子どもの利用を想定しているファミレス的なチェーンなので、少し泣いたくらいで注意するというのは、本部として掲げている方針・マニュアルではないと考えられる。
客の反応というのは本当に千差万別で、店員側が注意のつもりで言ったわけではないのに、客がものすごい剣幕で怒りだすということはある。なので店側としては、できるだけお客にお願いや注意をしたがらないもの。特に大手チェーンの場合、客に不快な思いをさせても何の得もないので、今回の出来事が起きた店舗では、子どもの泣き声に過敏に反応して注意してしまうに至った事情が何かあったのではないか」
(文=Business Journal編集部)
提供元・Business Journal
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