クリエイターの聖地を目指す「404 Not Found」
さて、「FOOD MET」内にある「404 Kitchen」では、まだ店舗を持たない新オーナーのための場が提供されますが、同フロアにはそのクリエイター向けエリアも設けられます。
その名も「404 Not Found」。ゲーム・アート・音楽・フードなどさまざまなカルチャー領域で活動するインディークリエイターが、展示イベントやワークショップ、音楽ライブなどを開催できるといいます。
クリエイターの創作活動の支援、またクリエイター同士の共創の機会を創出する狙いもあるそうで、「インディークリエイターの聖地」を目指した展開を行うとのことです。
「待つ体験」も楽しめる空間
渋谷サクラステージでフロア名があるのは、4階「サクヨン」のみ。この理由には、親しみを持って覚えて、足を運んでもらいたいという思いが発端にあるそうです。
「FOOD MET」の企画・プロデュースと「SHIBUY BREWERY」運営を務める、株式会社渋谷ビール代表の小川弘純氏は「FOOD METは、お客の体験の価値に個性を持たせる狙いで3つのエリアに分けました」と、エリアを分けたことの趣旨を説明。
「SHIBUYA SAKURAGAOKA BEER HALL」については、昼はフードコート、夜は酒場に変わるという特徴について触れました。
「17時からフロアのライティングと音楽が変わります。席の予約はできませんが、スタッフが席への案内からフードのサーブまでを行います。満席の場合は、フリー席でお酒を楽しみながら待機できることも特徴です。『待つ体験』も含めて、楽しさを詰め込んだフードホールを作りました」(小川氏)
また、「404 kitchen」はHTTPステータスコードの「404エラー」が名前の由来だといいます。アクセスしたページが存在しないことを示すステータスコードになぞらえて、「世に出ていない(存在しない)ものを発信していく」ことをコンセプトに作り上げたとのこと。
今後の展開については、フロア全体の連携を計画しているそうです。
具体的な連携企画例について、小川氏は「『TSUTAYA BOOKTORE』での料理家の新刊発売に合わせて、『404 Not Found』でトークショーを行う。そして、『404 Kitchen』でリアル店舗を持たない料理家の料理が食べられる、なんてこともこのフロアでは叶うんです」と熱弁。
誰もがチャレンジできて、リアルな体験が楽しめる渋谷サクラステージの「FOOD MET」と「404 Not Found」。渋谷の新スポットとして、今後の展開にも期待が高まります。