黒坂岳央です。

SNSや記事を中心に「最近の若者、Z世代は何を考えているかわからないので対応に困る!」という意見をよく目にする。特にこれまでの仕事の常識が通じないと嘆くオジサンからの投稿が多いように感じる。

自分は経営している会社でZ世代がいるし、パーソナルジムのトレーナーもZ世代の若者だ。園の保護者会でもZ世代の親と会話することもあるので、日常的に仕事やプライベートで話をすることがある。独断と偏見で取り上げたい。

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常識が通じない若者はどこ?

結論的に一部の奇矯、突飛な事例がSNSで取り上げられていることが多いように感じている。Z世代といっても、同じ文化で育った同じ日本人で、外国人ほど感覚は違うということはない。

たとえば「挨拶なんてムダ」という人がいれば、「Z世代はおかしな価値観を持っている!」とたちまち炎上してしまうが、それはたった一人の若者の意見に上の世代が過剰反応しているだけである。同じ内容のことをオジサンがいっても「ああ、この人は常識がないんだな」で処理され、誰からも相手にされないだけだ。

加えて、たった1つの発言を受けただけで「Z世代は挨拶をしない」と解釈するのは、あまりに短絡的拡大解釈である。あくまで一部であり、ほとんどの人は挨拶の重要性を合理的解釈をしている。実際、自分が日常的に彼らに接していても、元気よく、気持ち良い挨拶をする人ばかりであり、「挨拶がムダ」と考えていると思しき人物とは会ったことがない。

おかしな人、一般常識が通じないのは年代というより「その人個人の問題」である。