また、本人も目標としていたオリンピック競技出場にマイナスとなるあらゆるリスクを排除しようと慎重な行動を取るのが自然です。19歳で喫煙・飲酒をすれば、どのような処分を受けるかは理解していたはずです。にも関わらず、なぜそんなリスクを取ってしまったのか?

そう考えると、今回の行動はとても不自然で不可解に感じます。ルールを破らざるを得なくなってしまう位の「見えない力」が働いたのではと邪推してしまいます。

代表辞退はとても残念ですが、処分で終わらせるのではなく、なぜこのような行動をすることになってしまったのかという経緯について、事実をしっかりと調査・公開して欲しいものです。。

飲酒・喫煙が事実とすれば、本人に非があるのは当然です。

しかし、今後はそもそものルールにも見直す余地があると思います。18歳で成人で選挙権付与に変わったのに、喫煙と飲酒は20歳からのままというのも理解しにくいルールです。そのルールに従って杓子定規に処分をするのも、過剰コンプライアンスと感じてしまいます。

納得しにくいルールを作り、決まったルールで物事を機械的に判断する。そして失敗を許容しない。

自分自身とは関係の無い世界の出来事ではありますが、事態を進めていくやり方については、個人的には何だか釈然しません。何とも後味の悪いニュースでした。

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年7月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。