医療機関の日々の運営を管理するサービス「Symphony」

Symphonyは、がん専門医と医療スタッフの日常業務を効率化するサービスだという。同サービスについて伺った。

――Symphonyは、どういったサービスでしょうか?
Daniel: Symphonyは医療機関の日々の運営を効率化するサービスです。たとえば、患者のデータを1つのビューにまとめて、患者の来院への準備に役立てます。これにより、医師や医療スタッフが患者の状況を素早く理解し、効率的に診療を行うことができます。

――具体的にはどのような業務の効率化でしょうか?
Daniel: 例えば、何百、何千ページもの医療記録から、患者カルテの要点をまとめるのに有用な情報を効率的に抽出します。これにより、患者が何の症状で来院したのか、どのような治療歴があるのかなどを素早く理解できます。また、紹介状の作成などの管理業務の効率化も可能です。さらには、患者が予約を申し込む際に、予約の緊急度の判断を助けるなど、様々な面で医療スタッフの業務をサポートします。

Image Credit: Triomics

大規模ながん治療機関との契約を開始

VentureBeatの取材でKhan氏は下記のように語っている。

「現在、約6つのアカデミックメディカルセンターと積極的に協力してしており、夏の終わりまでにはその数は2桁になるはずです。また、できるだけ多くの患者の生活に影響を与えるために、顧客基盤をアカデミックメディカルセンターを超えて拡大し、大規模ながん治療機関との契約を開始しました。」

Triomicsのサービスは今後も拡大していくだろう。

(文・松本直樹)