■とんでもない迷惑行為に言葉を失う

今回取材に応じてくれたのは、祇園町南側地区協議会の太田磯一さん。太田さんによれば、外国人観光客が大量に訪れるようになった2010年代から、舞妓に対する迷惑行為が見受けられるという。

太田さんは、「舞妓さんの写真を撮るために取り囲み、袖を引っ張って着物が破けてしまいました。また、舞妓さんが外国人観光客の声掛けに答えなかったところ、火の付いていないたばこの吸い殻を襟元に入れられたこともあったんです。警察に被害届を提出したこともあります」と、表情を曇らせる。

仕事が終わった夜、舞妓の自宅マンションまで付いてくる人もいたという。常軌を逸した行為は、舞妓に恐怖を与えたことだろう。