2.資本主義に肌で触れる
「東京の人は冷たい」と言われる。たくさんの人に触れてきた経験から言えば、地方出身の後天的東京人にその気質が多く、どちらかといえば東京出身者ほど、江戸っ子気質や親分肌でウェットに面倒を見てくれる人が多かったと感じる。
これは筆者の想像も入っているが、地元を出て自分の人生を盛り上げるために出てきた人ほど、独立心が強いために「冷たい」と感じるドライで一定の距離感を持っているのかも知れない。
いずれにせよ、東京は資本主義に触れやすい環境だ。良くも悪くも、自分の代わりはいくらでもいる。そのため、あらゆる組織において属人性を廃する思考が行き届いているので「で、君にはどんな価値があるの?」とコモディティのような値踏みを相手からされる事が多い。
自分のスペシャリティをPRする重要性を理解することで、常に思考や行動する上でできるだけ自分の価値を高めるための活動に時間やエネルギーなどのリソースを使おう、そうしないと埋もれるという危機意識が芽生える。
こうした資本主義には早い段階で触れておくべきだろう。そうすることで、貴重な若い時間は自分を高めることに使わねば!という意識になり、それが生存戦略に直結する。結局、それが成長意欲を刺激して高みを目指すことになるので、自分にトータルメリットとして返ってくるのだ。
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他にも楽しげなイベントが年中やっていたり、ビジネスをしやすかったり、優秀な人との出会いが多いなど、メリットは山ほどある。だが、本稿で取り上げた2つのメリットが最重要である。年を取ってからだと、新たな価値観に刷新されづらくなるため、いくなら若いうちだ。羽目を外してしまわない精神的成熟さは必要だが、うまく生活すれば東京は最高の街であることは間違いない。
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