■撮影は「危険がつきもの」

「撮影の下見」として廃ホテルを訪れたというSahoさんは、「部屋を見て回っていたら、1つの部屋の窓の外に怪しい塊があることに気付きまして、よく見てみると1m近い蜂の巣でした」と当時を振り返る。

幸いなことに蜂の巣は“窓の外”に作られていたそうだが、「正直生きた心地がしませんでした」とかなりの衝撃だった様子。なお「後々、メッセージで『この季節にはここまでの大きさには育たない』と教えて頂いたので、もしかしたら古い巣だったかも知れません」とのこと。

とはいえ、制作する作品の特性上、廃墟に訪れる機会が多く今回のような危険なケースは少なくなさそう。それについて尋ねると「許可を得たとしても、廃墟撮影には危険が付きものです。自然やそこに生きる生き物が相手になることが多いので、蜂やムカデ、マムシなど毒を持った生物と出会う事はよくあります」と教えてれた。

気がついた瞬間ゾッとするこの写真も、常に危険と隣り合わせで挑んでいるからこそ撮影できた…。そう考えると、グッと来るものがあるかもしれない。