■手術が成功してサイキックに
そして次に研究チームは脳からこの“スイッチ”を取り除く試みに着手した。
子どもたちに一連の脳外科手術を施したのだが、初期段階から犠牲者が出た。子どもたちの遺体は森の奥に作られた簡易的な墓に不用意に投棄されたという。子どもたちは身寄りのない孤児だったので、誰も彼らを顧みず、無名のまま仏になり、失踪として処理されたのだった。
多くの犠牲を出しながら倫理と人権を無視した脳外科手術を続け、とある時点で研究チームは女の子から“スイッチ”を首尾よく取り除くことができたという。
女の子は術後に昏睡状態に陥ったが、奇跡的に復活したのだった。しかし奇妙なことに彼女は明らかに発汗能力を失い、毎晩眠りに就くと昏睡状態に陥って心肺停止状態になるものの、朝に生き返って目覚めたという。いつ命を落とすのかわからなかったが、この手術は成功したと見なされた。
こうした“成功例”はあったものの、その後も子どもたちの命を犠牲にしながら研究は続けられた。手術が成功したとみなされた子どもたちの中には、異常な行動を示す者も少なくなかった。研究者の1人は、手術が成功した子どもたちは記憶喪失状態にあったと指摘している。そして“千里眼”を獲得した者がいたことも報告している。
「彼らと話をしたところ、実験が記憶を一掃したかのように、彼らはより夢見心地で、忘れがちで、何も考えていないように見えました。しかしそれは無邪気なタイプの夢見心地ではなく、もっと不吉なものでした。彼らは大きな目で私を見つめ、彼らが知り得ないはずの質問をしました。ある者は『あなたの祖母が亡くなったとき、彼女はあなたに金メッキの時計を(形見として)残しましたか?』と尋ねました。クレイジーに聞こえるかもしれませんが、私の正直な答えは『はい』でした」(研究者の1人)
ドイツの敗戦が決まるとこれらの実験は中止され、孤児院は放棄された。そしてさまざまな“都市伝説”が語り伝えられるようになる。
手術に成功し“不老不死”になった子どもたちは、そのままの姿でこの廃墟と化した孤児院に日夜出没するといわれ、訪れた者に「かごめかごめ」で遊ぼうとリクエストするのだという。
どこからともなく現れた子どもたちが加わって遊技が始まり、もしも訪問者がこのゲームに負けると、彼らは訪問者を殺して森に埋めるといわれ、実際に孤児院を見に行って二度と戻らない人々がいたという。
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この話を紹介した「Mysterious Universe」の記事には、問題の孤児院が広島県のどこにあるのか具体的な記述はないのだが、この放棄された孤児院は本当に存在しているようだと記している。
戦時中のナチスはさまざまな極秘のプロジェクトを進めていたことは事実であり、その中にはまだ詳細が明らかになっていないものもあるといわれている。このような不気味な“都市伝説”を生み出し、今も語り継がれているケースがまだほかにもあるのだろうか。
参考:「Mysterious Universe」、ほか
※当記事は2021年の記事を再編集して掲載しています。
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提供元・TOCANA
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