■犬が男に吠える姿

近辺に設置された防犯カメラは、トヤさんの犬がある男に激しく吠えかかっている様子を捉えていた。警察はその映像を分析した結果、男をラジュウィンダー・シン(38)と特定。インド出身で看護師をしていることもわかった。

トヤさんは行方が分からなくなっており、警察はこの男に何らかの関係があるとみて捜査を続けていた。

■すでに母国へ逃亡

シン容疑者の家族に聞き取りを行ったところ、その日に妻と激しい口論をし、果物ナイフを手に自宅を飛び出して、そのまま帰っていないことがわかった。

警察が行方を追うと、遺体が発見された数時間後にインドへ向け出国していたことが判明。妻と3人の子供は何も知らされていなかった。警察はその後、この男に約9,400万円という驚くほど高額の報奨金をかけ、国際的な指名手配犯として捜査を続けていた。