エサはイシゴカイ
エサはイシゴカイ一択でいい。今回は釣行日前日にフィッシング遊で2杯購入し、木箱に入れて冷蔵庫の野菜室で保管して当日はクーラーの氷に直接当てないようにして持参した。
別で小さな木箱かタッパーを用意し、そこに石粉とその都度使用する分のイシゴカイを入れるようにした。石粉はまぶすと滑り止めになるが、そのまま長時間置くと石粉がゴカイの水分を吸い取ってしまい弱らせてしまう。そのため使う分だけ小出しにして、石粉をまぶすようにする。
丸安丸では船に石粉が常備してあるが、用意されていない船では自身で持参するようにしよう。
エサはよほど食いが悪くない限り、半分に切ってハリに刺す。垂らしは1cmほどが目安。垂らしが長すぎると、食い逃げされてしまうことが多くなる。
実釣開始
午前5時に出船し、ポイントまでは10分ほど。いよいよ実釣開始だ。船のキス釣りでは直下もポイントとなるが、やはり少し投げて広範囲を探る方が圧倒的にアタリを拾いやすい。
その際、堤防のようにふりかぶって投げるのはご法度だ。キスを釣る前に人間を釣ってしまう可能性が高いので、必ずキャストは下から。アンダーハンドキャストは必須となる。
何も思い切り遠くに飛ばす必要はない。10mも投げれば十分。少し練習すればアンダーハンドキャストは、すぐに習得できるはずだ。それでもどうしてもできない人は、1.5m以下の極端な短ザオを使うか、諦めて船下を探ろう。船は常に流れているので、ある程度の範囲は探れるはずだ。
開始早々にキス入れ食い
釣り開始早々からトモで釣っていた常連の谷中さんは、いきなり入れ食い。ミヨシの出口さんのサオも小気味良くたたかれ、20cmあるなしのキスが次々に船上に抜き上げている。水深が浅くオモリも軽いので、キスの引きがダイレクトに伝わるから、とにかく面白い。
3本バリを操る谷中さんは、トリプルまで披露してものすごい勢いで数を重ねていく。もちろん私も含め、他の4人も1投1匹以上のペースでキスが入れ食い。
早アワセは厳禁
そんな入れ食いでも、素バリを引くこともちらほら。キスのアタリは非常に鮮明で、いきなりひったくるようなアタリを出すこともある。そんなときに思わずびっくりアワセをしてしまうこともあるが、これだとまずハリに掛かることはない。
ひったくるようなアタリは、キスがエサの端っこをくわえて一気に走るため。ここでアワせてもまず掛からない。サオ先でついていくように送り込み、ひと呼吸、ふた呼吸おいてからサオを立てるようにする。今回もこのびっくりアワセで、何度か素バリを引いてしまった。
常連の出口さんや谷中さんはさすがで、ほぼほぼ素バリを引くことなく次々キスを仕留めていく。ハリをのんでいないピンギスはリリースしていくが、それでもバケツの中はあっという間にキスだらけ。