100均の文房具

日本のダイソーをはじめ、100均の質は非常に高いし悪く言うつもりはない。自分も収納グッズやちょっとした台所用品でよくお世話になっている。だが、「毎日使用する仕事道具」となるともう少し値段を出した方が良いだろう。

ホッチキス、ボールペン、ハサミ、バインダーなどは100円ではなくある程度値段を出してハイクオリティの日本製のものを買うと使い心地がまったく違う。特にボールペンはいざ使おうとした時にインクがかすれると、残念に感じてしまうことは少なくない。また、ホッチキスは少し分厚い書類をとめると壊れてしまったり、ハサミも切れ味が悪く、バインダーも閉じにくいといちいちストレスを感じてしまう。

仕事道具としての文房具には投資する価値はある。とにかく「道具」の使い心地でストレスをためてはいけないのだ。

激安の服や小物

仕事でお客さんの目に触れる服や小物、具体的にいうと時計やペンなどは見るからに安物を買うべきではない。

ロゴが大きくプリントされたブランド物は、成金趣味で下品な印象に受け取る人もいるので避けた方が良いと思うが、ヨレヨレのシャツや使い古して端っこが剥げているものも印象が良くない。ものすごく高価なものを身につける必要はなくても、貧乏くさい印象でマイナスのイメージを与えることは避ける、という「無難」を狙うのが良いだろう。

過去にビジネスで営業マンの話を聞いた時、契約のサインにする時に相手から渡されたペンが、無料で配られている他社のロゴが入ったアメニティだった。また、服装がパッと見でチープであることが後々にまで印象に残ってしまった。

「お前は見た目で人を判断するのか」と言われるかもしれないが、誰しも見た目である程度相手を値踏みすることからは逃れられない。極端な話、自分の命がかかった手術を担当する医師が、腕に大きな入れ墨を入れていたら誰だって不安になるはずだ。

内面は簡単に変えられないが、見た目は意識すれば誰でも整えることができるはずである。いや、見た目は実は内面とも言える。見た目をおろそかにしてしまう、というズボラな内面の価値観や性格を外見から判断されてしまうという話だ。

仕事道具はなるべく安物を避けて、自分にあう良質なものを使うことを勧めたい。「別にこだわりなどない」と考えている人にこそ、一度いいものを使ってみると気持ちよく仕事が進むことで、その価値を発見できるのではないだろうか。

 

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